なんでもマルチメディア(524):Windows Vista

なんでもマルチメディア(524):Windows Vista
 普段使っているWindows XPパソコンの1台をWindows Vistaに改造しました。XPに満足しているので、Vistaに改造する積極的な理由はなかったのですが、指導をしているシニア・パソコン教室の受講者でVistaパソコンを購入した人が増えてきたことから、質問に答えるために感触をつかんでおきたいと考えたのが動機です。
 導入したVistaはHome Premiumです。既存のアプリケーション・プログラムやデータをそのまま継承するために、新規インストールではなく、アップグレードしました。継承したプログラムやデータが多かったためか、アップグレード作業に5時間かかりました。
 既存のアプリケーションやデータをほぼ完全に継承できましたが、継承できなかった機能もあります。継承できなかった機能の一つに、以前ハンドレッドクラブの会合で知り合ったワコム社の方から頂戴したペンタブレットがあります。重宝していただけに、使えなくなったのはショックです。この他に、パソコンを起動するたびに、継承できなかったことの警告が出る機能があり、これを取り除くのに苦労しました。
 発売前から大きな飛躍があると思わせるいろいろな解説が出回っていましたが、実際に使ってみるとこれは素晴らしいと感じることがほとんどありません。Windows 95、98、Meと使ってきて、XPが出たときにようやく十分な完成度に達したと実感しましたが、VistaではXPよりも不便になった機能がいくつかあります。どのような設計思想からこうなったのか分かりませんが、改造したパソコンを元のXPに戻すことができないので、我慢するしかありません。
都丸敬介(2007.9.30)

なんでもマルチメディア(523):パスワードの更新管理

以前から、企業のエンジニアを対象にするセミナーで、会社の情報ネットワークに接続されているパソコンを使うときのパスワードをどの程度の頻度で更新しているのか質問しています。5年ほど前までは、定期的なパスワード更新をしていないという人がかなり多くいましたが、最近は多くの企業が比較的短期間でパスワードの更新を実施しているようです。
 比較的多い、一般的なパスワード更新管理は、(1)パスワードの有効期間が3ヶ月から6ヶ月程度で、定期的に更新する、(2)有効期限が近づくと警告の通知があり、期限内に新しいパスワードに切り換えないと、期限切れになったとたんに情報ネットワークにアクセスできなくなる、(3)一度使ったパスワードも、4回〜6回パスワード更新をした後でまた使える、といった方法です。
 しかし、ときどき、首をひねりたくなるような話が出てくることがあります。
 Aさんの会社では、パスワードの有効期間が30日になっています。しかし、有効期限が過ぎたパスワードを使い続けることができます。その代わり、有効期限が過ぎたパスワードを使っていることが分かると、始末書を書かされるということです。
 Bさんの会社では、パスワードの有効期間が30日で、一度使ったパスワードは一年間繰り返し使用ができません。現在使っているパスワードがどれだか分からなくなるので、パソコンの近くにある紙にパスワードを書いておく人がかなりいるということです。
 Cさんの職場では、社員が不在の時に、必要に応じて責任者が不在社員のパソコンを使えるように、パスワードを上司に通知することになっているということです。
 このほかにもいろいろなことがありますが、どのようなパスワード管理をしているかという情報そのものがセキュリティ保護対象になります。
都丸敬介(2007.9.24)

なんでもマルチメディア(522):猛暑

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、秋のお彼岸が近づいたのに、一向に暑さが和らぐ気配がありません。昨日、今日と続けてテニスをしていて、学生時代の真夏の合宿を思い出しました。それでも、35度程度であれば屋外スポーツができるし、体温よりも高温の40度台でも旅行ができるのですから、人間の適応能力には驚きます。
 シルクロードの旅をしていたときに、ガイドから面白い話を聞きました。高温で知られているトルファン盆地のオアシスの町トルファンでは、49.9度以上に気温が上がることがないというのです。気温が50度以上になると、役所を休みにしなければならないという規則があるので、実際の気温が50度以上になっても、公表気温を50度以下にするのだそうです。この話の真偽のほどは確認しませんでしたが、トルファン盆地にある、孫悟空が活躍した火焔山を見ていると、燃えるような暑さが現実味を帯びてきます。
 過日、ギリシャで大規模の山火事がありました。出火原因は放火だということでしたが、暑い地方では自然発火の山火事の跡をみることがよくあります。スペインのバルセロナの郊外に標高1400mのモンセラットという岩山があります。11世紀に建てられた立派な僧院の裏山にケーブルカーで登ったところ、白い岩の間に生えている木が見渡す限り炭のように真っ黒になっていました。猛暑の夏に自然発火で山が丸焼けになったのだそうです。こうしたすさまじい自然を見ると、猛暑といっても日本は温暖なのかもしれません。
都丸敬介(2007.9.16)

なんでもマルチメディア(521):パヴァロッティ

20世紀最高のテノール歌手の一人といわれたルチアーノ・パヴァロッティ氏が9月6日に亡くなったことが、テレビや新聞で報じられました。日本だけでなく世界各国のメディアのトップニュース扱いになったということですから、偉大な歌手だったことを改めて認識しました。昨日行われた葬儀にはイタリア首相も参列したとのことです。
 私がパヴァロッティの歌声に最初に魅了されたのは、米国のホテルの部屋で見たテレビ放送でした。1980年代の初期のことで、正確な年月も場所も思い出せませんが、翌日の仕事の準備を放り出して、素晴らしい声と迫力がある演技に引き込まれたことを覚えています。
 今手元には、パヴァロッティの声や映像が収録されたLD、CD、DVDが何枚かあります。その中の、1971年から1985年にかけて録音された32曲を収録した2枚組のCDは、最盛期の張りがある声をたっぷり楽しめます。このアルバムの最後の曲は、2006年のトリノ・オリンピックの開会式でパヴァロッティが歌い、女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川選手が使ったことで有名になった、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」第3幕の「誰も寝てはならぬ」です。
 1970年代の録音を聞いていると、1960年代に急速に進歩した録音技術が、1970年代には高いレベルに到達したことを思い出します。多くの歌手の最高の歌声や演技をいつでも楽しめることに感謝しています。
都丸敬介(2007.9.9)

なんでもマルチメディア(520):システムのトラブル対策

テレビや新聞で報じられる話題の多くは事故や不正行為に関わることです。トラブルが発生すると、事後対策の善し悪しによって危機管理能力が問われ、あるいは未然に防げなかったのかということが話題になります。
 情報通信システムの開発では、開発労力の80%程度がトラブル対策のために費やされるといわれます。80%というのは比喩的な値であり、実際の値は対象システムによって異なりますが、開発段階でトラブル対策を軽視したために大きな問題を起こした例が多くあります。
 日本の電気通信システムや電力システムでは、先駆者たちの永年の努力によって、非常に高いサービス信頼性が維持されていますが、技術の急速な進歩にともなって大きな変革が進んでいます。高いサービス信頼性を実現するための基本は故障が起こりにくくすることですが、これだけでは十分ではありません。操作ミスのような人的原因による事故に対する安全対策が不十分だと信頼性を大きく低下させます。
 機能の多様化や高度化が続いているパソコンや、インターネットサービス、各種の家電製品などを使っていると、トラブル対策についての基本的な考え方が分からないものや、提供側の論理が優先して、利用者にいろいろなことを押しつけているものが目に余ります。
 NGN(次世代ネットワーク)の実用化を始めとして、新しい情報通信システムの開発が活発になってきた今こそ、改めて利用者指向のトラブル対策の充実が求められます。
都丸敬介(2007.9.3)