なんでもマルチメディア(522):猛暑

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、秋のお彼岸が近づいたのに、一向に暑さが和らぐ気配がありません。昨日、今日と続けてテニスをしていて、学生時代の真夏の合宿を思い出しました。それでも、35度程度であれば屋外スポーツができるし、体温よりも高温の40度台でも旅行ができるのですから、人間の適応能力には驚きます。
 シルクロードの旅をしていたときに、ガイドから面白い話を聞きました。高温で知られているトルファン盆地のオアシスの町トルファンでは、49.9度以上に気温が上がることがないというのです。気温が50度以上になると、役所を休みにしなければならないという規則があるので、実際の気温が50度以上になっても、公表気温を50度以下にするのだそうです。この話の真偽のほどは確認しませんでしたが、トルファン盆地にある、孫悟空が活躍した火焔山を見ていると、燃えるような暑さが現実味を帯びてきます。
 過日、ギリシャで大規模の山火事がありました。出火原因は放火だということでしたが、暑い地方では自然発火の山火事の跡をみることがよくあります。スペインのバルセロナの郊外に標高1400mのモンセラットという岩山があります。11世紀に建てられた立派な僧院の裏山にケーブルカーで登ったところ、白い岩の間に生えている木が見渡す限り炭のように真っ黒になっていました。猛暑の夏に自然発火で山が丸焼けになったのだそうです。こうしたすさまじい自然を見ると、猛暑といっても日本は温暖なのかもしれません。
都丸敬介(2007.9.16)

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