なんでもマルチメディア(521):パヴァロッティ

20世紀最高のテノール歌手の一人といわれたルチアーノ・パヴァロッティ氏が9月6日に亡くなったことが、テレビや新聞で報じられました。日本だけでなく世界各国のメディアのトップニュース扱いになったということですから、偉大な歌手だったことを改めて認識しました。昨日行われた葬儀にはイタリア首相も参列したとのことです。
 私がパヴァロッティの歌声に最初に魅了されたのは、米国のホテルの部屋で見たテレビ放送でした。1980年代の初期のことで、正確な年月も場所も思い出せませんが、翌日の仕事の準備を放り出して、素晴らしい声と迫力がある演技に引き込まれたことを覚えています。
 今手元には、パヴァロッティの声や映像が収録されたLD、CD、DVDが何枚かあります。その中の、1971年から1985年にかけて録音された32曲を収録した2枚組のCDは、最盛期の張りがある声をたっぷり楽しめます。このアルバムの最後の曲は、2006年のトリノ・オリンピックの開会式でパヴァロッティが歌い、女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川選手が使ったことで有名になった、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」第3幕の「誰も寝てはならぬ」です。
 1970年代の録音を聞いていると、1960年代に急速に進歩した録音技術が、1970年代には高いレベルに到達したことを思い出します。多くの歌手の最高の歌声や演技をいつでも楽しめることに感謝しています。
都丸敬介(2007.9.9)

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