堺屋太一氏が日本経済新聞に連載している「世界を創った男:チンギス・ハン」の今朝(2006年11月27日)の掲載部分に、モンゴルの夏の祭典「ナーダム祭」と同じシーンが描かれていました。書かれていることが史実のとおりだとすると、現在の祭典の原型が800年前に遡ることになります。これは大変なことです。
このときの競馬の「六馬行程(36キロ)を駆け抜ける長距離レースだ。出場者は十歳から十五歳までの少年少女(原文のまま)」という記述は、現在のナーダム祭の競馬と同じです。現在の競馬が故事を再現したのかもしれませんが、このスケールが大きいイベントを実行できる環境が保たれているのは素晴らしいことです。
ゴールの近くに陣取って待つこと1時間ばかり、草原の遙か彼方にかすかな砂埃が見えてから、しばらくして目の前を馬が駆け抜ける情景を、機会があればもう一度味わいたいと思います。
「少年力士百人ほどが入場する。祭は例年通り少年相撲から成人相撲へと進む(原文のまま)」という記述にあるモンゴル相撲の伝統が、日本の大相撲でのモンゴル力士の活躍につながっているのかと考えると、おおらかな気持ちになります。
未知の国に旅行に出かけると物珍しさが先に立ちますが、モンゴルではなぜか懐かしさを感じました。同じような感覚を東南アジアのいくつかの場所でも体験しました。
都丸敬介(2006.11.27)
月: 2006年11月
なんでもマルチメディア(487):ミャンマーの供養
なんでもマルチメディア(487):ミャンマーの供養
今年も年末が近づき、喪中欠礼のはがきを何通か受け取りました。今年ミャンマー旅行をしたときに、ガイドさんに他界した人たちの供養をどのようにしているのか質問したところ、意外な説明を受けました。
ミャンマーは敬虔な仏教国ですが、墓も家の仏壇ないというのです。葬式が終わって遺灰を散布した時点で、亡くなった人とは完全に別れてしまい、その後の供養は行わないというのです。このような習わしが全国的なことなのか、隣接している仏教国ではどうなのか、といったことを調べてないので、これ以上の情報はありませんが、興味深いことです。
これと対称的なのがインドネシアのバリ島です。バリ島にはイスラム教徒に追われて逃げ込んだヒンズー教徒が、長年の鎖国時代に作り上げた習慣が根付いていて、どこの家にも祖先を祭る祠があり、毎日食べ物や花が供えられています。
日頃はあまり気にしていないことでも、旅先で未知の文化や生活習慣に出会うと強い印象を受けます。これが海外旅行の大きな楽しみです。だからといって、旅行に出かける前に旅先のことをいろいろ調べているわけではありません。ミャンマーやバリ島の見聞を思い出しながら、次はどこに行こうかと考えています。
都丸敬介(2006.11.20)
なんでもマルチメディア(486):ビジネスモデル教育
理工系の大学生を対象とする、ビジネスモデル教育に取り組んでいる友人がいます。ビジネスモデルの教育といっても、モデルそのものよりもモデルの作り方に重点を置いているようです。
ビジネスモデルの着想が良くても、それを実行するのに必要なコンピューターシステムを短期間に実現できないために、モデルが願望で終わってしまうことがあります。長年実務で苦労してきた人たち、とくに中小企業の経営者の多くはいろいろなアイデアや夢を持っています。しかし、情報通信技術(ICT)の知識や利用経験が乏しいために、アイデアを思うように実現できないで悩んでいる人が少なくありません。
ICTの基礎知識を学習している若い人たちが、在学中に実業を疑似体験するのは良いことです。私事ですが、10年ほど前の一時期、会社の仕事のかたわら、頼まれて大学の情報工学の講座をもったことがあります。期末試験の代わりに「大学で学習していることを、社会人になったときにどのように活かしたいと考えるか」という趣旨のリポートを提出させたことがあります。このとき多くの学生が「このようなことを考えたことが一度もなかった。自分を見つめることができた。」と書き記していました。
ビジネスモデルを作り、それを実現するためには、経験に裏打ちされた感覚的な要素と、モデルの妥当性を裏付ける論理的な要素のバランスが大切です。こうしたことを学校教育でどこまでできるのか、友人たちの活動の成果を楽しみにしています。
都丸敬介(2006.11.13)
なんでもマルチメディア(485):年賀状の季節
数ヶ月前から代表を務めている、高齢者を対象とするパソコン教室で、受講者の人たちとささやかな喜びを分かち合っています。
今年も残りが少なくなり、年賀状を準備する季節になったので、パソコンではがきの宛名を書くことを講座のテーマにしたところ、3時間で受講者全員が目標に到達しました。毎年、この時期になると年賀状作成用ソフトウェアの新製品がパソコンショップに並びます。このようなはがき作成専用のソフトウェアではなく、標準的なワープロソフトのWordを使ったのですが、結果は上々でした。
始めてパソコンで宛名を書いたはがきを、実際に投函するようにしたところ、ここでシニアらしいほほえましい姿を見ることができました。ある人が書いた宛名は、パソコンを進呈してくれたという息子さんでした。ご主人を宛名にした人やお孫さんを宛名にした人、記念のためにと自分を宛名にした人など、それぞれの人の思いを感じ取ることができました。次回の講座では、個性的な文面を作ることをテーマにする予定です。
受講者は7対3程度の割合で女性のほうが多いのですが、みな学習意欲が強く、好奇心が旺盛です。なかには、3時間の講義時間が終わるとぐったりして、家に帰ると学習したことをみな忘れてしまうという人もいますが、脳の刺激になるからと熱心に学習を続けています。目に見えて進歩している状況を見ているのは楽しいことです。
都丸敬介(2006.11.06)