なんでもマルチメディア(488):モンゴルの祭典

堺屋太一氏が日本経済新聞に連載している「世界を創った男:チンギス・ハン」の今朝(2006年11月27日)の掲載部分に、モンゴルの夏の祭典「ナーダム祭」と同じシーンが描かれていました。書かれていることが史実のとおりだとすると、現在の祭典の原型が800年前に遡ることになります。これは大変なことです。
 このときの競馬の「六馬行程(36キロ)を駆け抜ける長距離レースだ。出場者は十歳から十五歳までの少年少女(原文のまま)」という記述は、現在のナーダム祭の競馬と同じです。現在の競馬が故事を再現したのかもしれませんが、このスケールが大きいイベントを実行できる環境が保たれているのは素晴らしいことです。
 ゴールの近くに陣取って待つこと1時間ばかり、草原の遙か彼方にかすかな砂埃が見えてから、しばらくして目の前を馬が駆け抜ける情景を、機会があればもう一度味わいたいと思います。
 「少年力士百人ほどが入場する。祭は例年通り少年相撲から成人相撲へと進む(原文のまま)」という記述にあるモンゴル相撲の伝統が、日本の大相撲でのモンゴル力士の活躍につながっているのかと考えると、おおらかな気持ちになります。
 未知の国に旅行に出かけると物珍しさが先に立ちますが、モンゴルではなぜか懐かしさを感じました。同じような感覚を東南アジアのいくつかの場所でも体験しました。
都丸敬介(2006.11.27)

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