理工系の大学生を対象とする、ビジネスモデル教育に取り組んでいる友人がいます。ビジネスモデルの教育といっても、モデルそのものよりもモデルの作り方に重点を置いているようです。
ビジネスモデルの着想が良くても、それを実行するのに必要なコンピューターシステムを短期間に実現できないために、モデルが願望で終わってしまうことがあります。長年実務で苦労してきた人たち、とくに中小企業の経営者の多くはいろいろなアイデアや夢を持っています。しかし、情報通信技術(ICT)の知識や利用経験が乏しいために、アイデアを思うように実現できないで悩んでいる人が少なくありません。
ICTの基礎知識を学習している若い人たちが、在学中に実業を疑似体験するのは良いことです。私事ですが、10年ほど前の一時期、会社の仕事のかたわら、頼まれて大学の情報工学の講座をもったことがあります。期末試験の代わりに「大学で学習していることを、社会人になったときにどのように活かしたいと考えるか」という趣旨のリポートを提出させたことがあります。このとき多くの学生が「このようなことを考えたことが一度もなかった。自分を見つめることができた。」と書き記していました。
ビジネスモデルを作り、それを実現するためには、経験に裏打ちされた感覚的な要素と、モデルの妥当性を裏付ける論理的な要素のバランスが大切です。こうしたことを学校教育でどこまでできるのか、友人たちの活動の成果を楽しみにしています。
都丸敬介(2006.11.13)
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