東京・神田の交通博物館が今日(2006年5月14日)で閉館になるという、朝のテレビ・ニュースを見て、また一つの時代の転換を感じました。20世紀の産業の発展を支えた重要な社会基盤の一つが鉄道であることはいうまでもありません。そして、現在も多くの国で高速鉄道の建設が進んでいます。
交通博物館は秋葉原の電気街の一部といってもよい場所にあるので、1970年代までは、秋葉原に行ったついでにときどき見学に行きました。その後は足が遠のきましたが、何時行っても、子供たちが眼を輝かせて展示品や模型を楽しんでいた光景を思い出します。交通博物館に通った子供たちの中から多くのエンジニアが育ったことでしょう。
海外の交通博物館では、イギリスのバーミンガム鉄道博物館(現在のタイズリー機関車工場ビジター・センター)が印象に残っています。19世紀から20世紀初期にかけて世界の鉄道技術をリードしたイギリスの鉄道車両が保存されています。ここに行ったのはかなり前のことなので、記憶が不鮮明ですが、巨大な機関車の迫力に圧倒されたことを覚えています。
今日閉館する交通博物館は、2007年度に新しい鉄道博物館として、さいたま市にお目見えするということです。新博物館は、敷地がこれまでの8.5倍あり、展示床面積も広くなるようなので、高齢者にも楽しめる新しいテーマパークになることを期待します。
都丸敬介(2006.05.14)
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