なんでもマルチメディア(482):ビジネス・インテリジェンス

このコラムの掲載と配布でお世話になっているBINETのBIの語源はビジネス・インテリジェンスです。最近米国で発行されたコンピューターの専門誌に「ビジネス・インテリジェンスを一層役立つようにする」という記事がありました。
 この記事によると、BIの考え方が生まれたのは1970年代であり、大量のデータを収集、蓄積および分析することによって、企業活動の意思決定に役立てることだったとあります。このことは米国のCIA(中央情報局)のネーミングと符合します。CIAのIはインフォメーションではなくインテリジェンスです。そして、収集した情報を分析して知識に変えることがCIAの本来の役割だといわれています。
 上記の記事によれば、従来のBIの欠陥は情報の分析に時間がかかりすぎることだったが、最近はBIの普及が加速しているということです。そして、このことを裏付ける、BI関連産業の収益の急速な伸びが示されています。この背景として、SOA(サービス・オリエンテッド・アーキテクチャー)と呼ばれるソフトウェア製品が良くなってきたことを指摘しています。
 最近のBIシステムでは、意思決定に役立つ情報を瞬時に絞り込んで提供することができるようになったということです。リアルタイム性と有用な情報の絞り込みは情報社会に生きるための基本です。しかし、意思決定を行うのは人です。コンピューターがはき出す情報を丸飲みにしないで、BIシステムといえどもツールだということを忘れないようにしなければなりません。
都丸敬介(2006.10.15)

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