なんでもマルチメディア(426):カナダの紅葉

カナダの紅葉の名所ローレンシャン高原で、小型遊覧飛行機が墜落して日本人観光客が死亡するという痛ましい事故が起こりました。大きな楽しみが突然の死に暗転した人たちのことを思うと言葉がありません。私も3年前の今頃、ローレンシャン高原に紅葉を見に行ったことがあるので、今度の事故に無関心ではいられません。
 ローレンシャン高原はモントリオールとオタワのどちらから行っても、車で2時間はかからない広大な場所です。ガイドブックには「モントリオールの北西50kmら150kmの一帯に広がる丘陵地帯」という説明があります。私はモントリオールから車で出かけて、小さな町を見たり、湖を一周する観光船に乗ったりしながら、スキー場があるトランブランという場所まで行きました。道路の両側は見渡す限り一軒の家もなく、色づいた森や山が延々と続きます。カナダの国旗になっているカナディアン・メープルの紅葉を期待していたのですが、圧倒的に多いのは黄葉でした。それでもトランブラン・リゾートの中を歩いていると、見事な紅葉に出会うことができました。
 現役時代、紅葉の時期にオタワで開かれた、日本とカナダの2国間技術交流会に参加したことがあります。このとき、オタワにある国会議事堂の庭に植えられている何本ものメープルが見事に紅葉していました。この議事堂の脇を流れているオタワ川の岸には、小型水上機を係留する木製の台が点在しています。広大な森と湖の国カナダでは、多くの人が自家用の小型水上機を自動車のように利用しています。
 このような国で起こった遊覧飛行機の墜落は信じがたいことですが、徹底した事故原因の解明が必要です。日本の新聞も、事故発生の報道だけでなく、解明された事故原因を詳しく解説してほしいと思います。
都丸敬介(2005.10.02)

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