なんでもマルチメディア(464):迷惑メール

電子メールの利用が定着したためか、最近は迷惑メールがあまり話題にならなくなりました。しかし、相手かまわずに送りつける大量の迷惑メールはいっこうに減っていないようです。大量の迷惑メール受け取った経験がない人は、迷惑メールの実感がないかもしれませんが、自分が迷惑メールの加害者になっているかもしれないことに気付いていないことがあります。
 その一つが、メーリングリストのメンバーに配信されたメッセージに対する返信です。メーリングリストのアドレスに送信したメールは、配信されるときの送信元アドレスがメーリングリストのアドレスになっています。したがって、返信を送るときに、宛先アドレスを書き換えないと、メーリングリストに記載されているメンバー全員に、その返信が配られます。
最近、ある会合の案内がメーリングリストを使って配信されました。このメールには「出欠の連絡は私のメールアドレスに送ってください」という幹事のコメントがあり、幹事のメールアドレスが記載されていたのですが、メンバーの半分くらいはメーリングリストのアドレスに返信を送っていました。
宛先アドレスのCcとBccの使い方にも注意する必要があります。いうまでもありませんが、複数のメールの宛先アドレスをCc欄に記載すると、そのアドレスはすべての受信者に公開されます。ある企業がダイレクトメールの配信先をCc欄に記載したために、個人情報の漏洩問題になった事例があります。本来は配信先のアドレスをBcc欄に記載すべきだったのですが、担当者の不注意でトラブルを発生させてしまったわけです。
 こうした教訓をどのように周知すればよいのかということは、重要な社会問題の一つです。
都丸敬介(2006.06.11)

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