なんでもマルチメディア(411):ICレコーダー

今頃ICレコーダーを取り上げても、話題としての新鮮さはありませんが、長い間口述筆記に使っていたテープレコーダーが故障してしまったので、遅まきながらICレコーダーを使い始めました。使ってみて幾つかのことが分かったので、これからICレコーダーをお使いになる方の参考になればと思って体験を報告します。
 今私が使っているICレコーダーは2台目です。最初購入したものは、テストをせずにブランド名で選んだのですが、期待を裏切られたひどい音質でした。海外旅行に持参したので、帰国してからメーカーにクレームを申し立てようと考えていたところ、帰国途中で紛失してしまいました。ただし、しばらく使った結果弱点が分かったので、別のメーカーの製品を買うことにしました。どちらも1万円前後の品です。
 ICレコーダーが便利なのは、ファイルという名称で、メモ用紙一枚ずつに覚え書きを書く感覚で思いついた言葉を記録できることです。ただし、ファイルの管理方法はメーカーによって異なります。ICレコーダーはかなり長時間の録音ができますが、テープのように録音媒体を取り替えることができません(高額の機種には録音媒体を交換できるものがあります)。そこで、多くの機種が録音データをパソコンに転送できるようになっています。パソコンへのデータ転送や、転送したファイルの管理に必要なソフトウェアはICレコーダーに添付されているので、これを使うと便利です。パソコンに取り込んだファイルは自由に名前を付けられるので、データの管理が楽にできます。
 最初の機種で気になった弱点は、電源スイッチがなかったことです。電源スイッチがないことは、素早く録音を始められる利点がありますが、ポケットや鞄に入れたときに、何かの拍子に録音ボタンが押されて録音状態のままになり、電池が空になることが何度かありました。今使っている製品は電源スイッチがあるのでこうしたトラブルは起こりません。ただし、このスイッチは「ホールド・スイッチ」という名前になっているので、最初は一時停止スイッチかと思いました。
都丸敬介(2005.07.11)

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