なんでもマルチメディア(406):モンゴルの旅(2)

2004年7月9日(金)
 朝8時半出発。古都カラコルムに向かう。ブルドからカラコルムまではおよそ80km。カラコルムの町の入り口に税金徴収所があり,そのすぐそばにエルデニ・ゾー寺院の遺跡があった(添付写真)。108の仏舎利塔が並ぶ白壁に囲まれた広い矩形の場所の一角に,16世紀に建てられたいくつかの寺院建築がある。建物の様式は中国や韓国の寺院と似ている。建物内部の仏像や仏画はみな色鮮やかで,よく見ているとそれぞれに趣がある。25USドルで写真集を購入。若い僧侶が子供たちに携帯電話を見せて説明していた現代的な様子は,不思議に違和感がない光景だった。
 寺の近くにある小さな亀石の遺跡を見た後,昼食のために,草原の中のツーリスト・キャンプに向かった。道がない草原をキャンプに向かって直進しているうちに,車が浅い堀を越えられなくなったので,下車して歩き始めた。車は遠回りをして堀を渡り,まもなく歩いている我々に追いついた。
 カラコルムの町は想像していたよりも小さかった。だらだらと町が広がっているのではなく,見えない壁でもあるかのように、突然建物がなくなり草原になる。町の中心を通り過ぎて,エルデニ・ゾー寺院とカラコルムの町がそれぞれ一望できる,郊外の丘に登り、あらためて広さを感じた。
 ブルドに戻って,一休みしてから乗馬体験。馬に乗る前に,馬主のゲルを訪ねて生活を垣間見た。全員馬に乗り,馬に乗った牧童に手綱を引かれて2時間ほどのツアーをした。いきなりぼこぼこの草原に入ったときはどうなることかと思ったが,直線距離で3kmほど離れた砂丘まで往復した。時間の感覚も速度の感覚もなくなった。
 夕食は,ホルホグという羊の蒸し焼き。乗馬が終わってキャンプに戻ったときに解体していた羊を塩味だけで調理したもの。ジューシーでおいしかった。山のような骨が皿に積み上がった。星空がきれいだった。
mongol02b.jpg
都丸敬介(2005.07.04)

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