なんでもマルチメディア(407):モンゴルの旅(3)

2004年7月10日(土)
 午前中,ブルドからウランバートルに移動。道が悪いことが分かったので,7時半に出発。朝5時に起きたときは,北極星が高い位置にあり,東の空に金星が現れていた。雨が降ったので,道路の土が締まっていて,往路ほど激しい揺れがなく,砂塵が起こらないのがよかった。13時半にウランバートルに到着。
 ウランバートルに戻ったとき,ガイドのナサさんが「電話をかけてくる」といって車を止めた。見ると,コードレス電話の親機のような,アンテナ付き電話機を脇に抱えた人が車の外に立っている。公衆電話機が少ないこの国では,携帯電話ではない固定無線アクセス方式の電話機を家の外に持ち出して,電話貸しの商売をしている人がいるのだ(写真1)。
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 気をつけてみると,街中のあちこちにこのような電話屋がいた。一応,利用料金の相場が決まっているということだが,たいした収入にはなりそうもない。それでもこうした人たちがいることは,この国のかなり厳しい電話事情と就職事情を物語っている。小遣い稼ぎではないのだ。ツーリスト・キャンプでは直径1mほどのパラボラアンテナを見かけた。この広い国では衛星通信が生命線になっていることを実感した。
 レストランで昼食後ホテルにチェックイン。初日にディスコがうるさかったことの見返りにスイートルームを用意してくれた。一休みした後,以前はダライラマの宮殿だった博物館のボグドバーン宮殿を見学。19?20世紀のラマ教の文物が展示されている。中国風の様式の建物と一体になって,なかなか立派である(写真2)。
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都丸敬介(2005.07.05)

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