なんでもマルチメディア(408):モンゴルの旅(4)

2004年7月11日(日)
 有名なモンゴルの夏の祭典「ナーダム祭」を見た。全国唯一のスタジアムで11時から開会式。騎馬民族らしい騎馬隊による旗の入場から始まり,大統領の開会挨拶,いろいろなマスゲームや民族音楽の演奏などがあった。
 開会式の後,グランドではモンゴル相撲が始まった。参加選手5百人強のトーナメント。グランドで多数の試合が同時に進む。モンゴル相撲は土俵がなく,相手を倒して膝か背中を土につけると勝つ。実力が伯仲するトーナメントの最終段階では,力士が互いに有利な体勢をとろうとして30分以上も経過する試合が続く。一定の時間がたっても勝負がつかないと,審判が中に入って力士を組ませる。こうなると数分で勝負がつく。試合前と,試合後の勝者の儀式が面白い。2日間にわたるトーナメントの結果,日本の大相撲で活躍している白鵬のお父さんが優勝した。
 スタジアムの外の射場で弓の競技が行われていたが,だらだらした感じで,勝負の状況はよく分からなかった。
 ホテルに戻って忙しい昼食をすませてから,30kmほど離れた草原に大競馬を見に行った(添付写真)。6才から13才の少年少女騎手が乗馬する数百頭が参加する30kmレースで,これぞモンゴルという印象。観客席はゴールに近い草原で,延々と続く兵隊の列が支えるロープで、レースのコースと区切られていた。スタート地点は見えないが,上空のヘリコプターの動きでそれとなく馬が近づいてきたことがわかる。やがて,遙か彼方の緩やかな稜線に砂塵が見えた。先頭の馬は,騎手が途中で落馬したので,馬だけが走っていた。優勝したのはこの馬に続いて最後まで競り合っていた2頭の一方だった。ゴール地点は見えなかったが,テレビで繰り返して放送していた。どれが最後の馬か分からなかったが,コースアウトした馬もいた。
 ホテルの夕食では,大食堂のステージでディナーショウがあり,ウランバートル・ホテル以外のホテルの客も大勢いた。モンゴル独特の超低音と普通の声の二声で歌った22才の歌手からサイン付きのCDを買った(20USドル)。少女のアクロバットもすばらしかった。
mongol05b.jpg
都丸敬介(2005.07.06)

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