なんでもマルチメディア(396):シルクロードの旅(3)

なんでもマルチメディア(396):シルクロードの旅(3)
5月30日(月)
 朝9時半にホテルを出発して、東南方向187kmのトルファンに向かった。ウルムチは天山山脈の北側にあるが、トルファンは南側にある。そして、道は天山山脈の標高5,000mのテングル山と5,445mのボゴダ山の間の低い部分を斜めに通り抜ける。天山山脈を抜けると灼熱のトルファン盆地に入った。進行方向左に鉄道が敷設されていて、山脈を背景にして、時折長い列車が走る。
 道路の両側に多数の発電用風車が現れた。天山山脈から吹き下ろす風が常にあるので、風力発電に最適な場所だという。ただし、風車の品質が良くないので維持費が大きく、電力コストは比較的高いようだ。この地方では石油も出る。ロサンゼルス空港付近の油田と同じ形のカマキリのようなポンプが目に付いた。
 トルファン最高のホテル「トルファン賓館」にチェックインしたあと、外のレストランで昼食。冷えたビールがうまい。最初のビールは食事代に含まれている。
 交河故城遺跡を訪れた。二つの河に挟まれた、幅300m、長さ1.5kmの木の葉のような形状の台地の上に築かれた古代都市で、町の建造物は、みな、掘り下げて作ったものである。大部分の建造物は形が崩れて、元の姿が分からないが、地上に構築した仏教寺院には壁面に彫られた仏像が残っている。
 暑い。40℃にはなっているらしい。トルファン盆地の気温は、夏には50℃を超えるという。このトルファン盆地の生活を支えてきた、地下水路「カレーズ」を見学。ただし、見たのは、カレーズの仕組みを説明する博物館と、見学用のトンネルの中で、厚いガラスを通して水の流れが見えるようなっているものだった。
 トルファンは良質のブドウの産地である。干しぶどうを作るための、多数の通風口がある建物を見学した。
 ホテルの夕食は名物料理ということだったが、すでに食べてきたものと特段の変わりはなかった。食後、屋外ステージで1時間ばかりの民族舞踊ショーを見た。テレビのシルクロードもので見慣れたためか、格別の珍しさも感動もなかった。
都丸敬介(2005.06.13)

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