なんでもマルチメディア(395):シルクロードの旅(2)

なんでもマルチメディア(395):シルクロードの旅(2)
5月29日(日)
 宿泊した新彊海徳酒店は、市の中心部になる33階建で五つ星の米国型ホテルで、隣接して銀行商用ビルが立ち並んでいる。ウルムチ市内は砂漠の中にあるオアシスの町というイメージとは全く違う近代的な大都市である。ホテルの前の広場で、朝早くから、いくつものグループが太極拳や剣舞をしていた。ホテルの隣の店で買った中瓶のミネラルウォーターは1.5元(約20円)。
 ウルムチ市内から110km離れた山の中にある天池(てんち)を観光。比較的新しい、整備された幹線道路から分かれて、山間の道に入る。道に並行して川が流れ、大木が続くようになると、パオ(円形テント)が目に付くようになった。ただし、パオの多くは観光客向けの設備であり、材料も本格的なフェルトではなく、雨漏り防止のためにビニールをかぶせたものもある。
 まもなく広い駐車場に到着した。巨大な寺院のような観光サービス用建物がほぼ完成していた。ここからは道が狭く急になるので、専用のシャトル・バスに乗り換えた。二人乗りゴンドラのロープウェーがあるが、転落死した人がいたので、60才以上の人の事故には運用側は責任を負わないことにしたという。観光客は多いが大部分が中国人で、日本人を含む外国人はほとんどいない。中国人観光客が多いことは、中国経済発展を象徴しているように思える。
 天池はカナディアン・ロッキーのレイク・ルイーズによく似ている。海抜1,980mで、涼しい。南北3.4km、東西1.5kmの小さい湖だが、天山山脈の雪に覆われた高峰を背景にした景色が美しい。
 町に戻り、日曜日の午後の人出でごった返すバザールを歩いた。食べ物屋台、金物屋、果物屋、パン屋、衣類の店など、どこの国にもあるバザール風景があった。

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