なんでもマルチメディア(401):シルクロードの旅(8)

6月4日(土)
 9時にホテルを出発して空港に向かい、西安までの国内線に乗る。機内は空席が目立った。中国ではテロ防止のために液体類の機内持ち込みが厳しく制限されている。酒類は没収。ペットボトルの水を保安係の前で飲んでみせるよう要請された。
 西安空港は2年前に改築されてきれいになったが、町からは遠くなった。空港近くのレストランで昼食をすませてから、西安の町に行く途中で兵馬俑坑と楊貴妃ゆかりの華清池を見学。運転手がハイウエイの分岐を間違えて、高速道路を数百mバックで走ったが、車が少ないので何事もなかった。
 兵馬俑坑では、ペルー大統領の視察と時間が重なり、見学開始までしばらく待たされた。待っている間に雨が降り始めた。久しぶりの雨らしい。
 1?3号坑は5年前とほとんど変わっていない。発見者の農民(現在71才)も健在で、相変わらずサイン・サービスをしていた。この地域名産のザクロは花が咲いていた。5年前の秋に訪れてとき、食後のデザートに、甘い大きなザクロが一個、丸ごと出されたのを思い出した。
 華清池は隣接した広い駐車場ができ、観光地としての設備が整った。5年前には人、自転車、荷車、そして自動車が無秩序に混じり合っていた道路は広くなり、歩道も整備された。自転車をほとんど見かけなくなった。
 西安のホテルはハイアット・リージェンシー西安。チェックインしたあと、市の中心部にある大きな餃子店でツアー最後の夕食を楽しんだ。名物の多種類の餃子と赤ワインで大いに盛り上がった。
6月5日(日)
 今日も雨。シルクロード出発点の西門に登り、町を囲む古代の城壁を見た。城壁は一周14kmで、城壁の上の広い道を周回するマラソン大会が開かれるという。玄奘三蔵がインドから持ち帰った仏典を収めた大雁塔の最上階から、シルクロードが始まる道を眺めて旅が終わった。
 西安から成田への直行便は、飛行時間が4時間15分。空いていた。
都丸敬介(2005.06.18)
*都丸敬介シルクロードの旅 特別スライドはこちらをご覧下さい(7月末まで公開中)
サンプル
千仏洞(トルファン).jpg
ウルムチ(天地).jpg

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