セミナーや学校の講義あるいは会議資料の説明などで、パソコンのプレゼンテーション用ソフトウェア「パワーポイント」を使うことが一般的になりました。
私も1990年代初期からこのソフトウェアを使ってきました。このソフトウェアは、10数年の間に何度か機能追加や改良が行われてきましたが、依然として満足できないことがあります。それは、説明中の画面に文字や図形を書き込む機能が貧弱で、講義の現場ではほとんど使い物にならないことです。ところが、最近、この悩みが解決されました。
このコラムを書いている「ハンドレッドクラブ」の最近の会合で知り合った人の会社の製品で問題が解決したのです。これは、ワコム(WACOM)という会社の「ビズタブレット」という製品です。パソコンにつなぐ、縦14cm、横15cm、厚さ12mmのタブレットと付属のペンを使って、パワーポイントの画面に自由に、しかもかなり正確に文字や図形を書き込むことができます。線の太さや色を自由に変えることができるし、書き込みを消すこともできます。
パワーポイントの普及が始まった頃、「私はこれを使わない」と言った大学の先生がいました。その理由は、「前もって説明用図表を用意しておくと、説明時間が短くなり、時間をもてあましてしまう。黒板に文字や図を書きながら説明すると、時間をたっぷり使える」ということでした。
私は入手した「ビズタブレット」を大学の講義で使ってみました。前もって用意したパワーポイントの画面に、追加の書き込みをしながら説明したところ、学生の反応がよくなったと感じました。ただし、1画面あたりの説明時間が長くなりました。このようなツールは、eラーニング用教材の作成にも効果的に利用できます。
都丸敬介(2005.06.20)
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タブレットをご紹介させていただいたメーカーの守屋です。
今年の3月に実売価格4千円で全国PCショップで発売したところ多数のビジネスパーソンの方にご購入しただいています。
タブレットメーカーなので、もともと社内で使っていました。営業会議でEXCELのグラフに電子ペンで赤丸をつけてみたり、パワーポイントをホワイトボードがわりにして図示して議論してみたりと、これは便利なんじゃないかということで、社内でサイズ、ソフトウエア、価格を検討して商品化にこぎつけました。マウスとしても使えるので手に持って立ってプレゼンするときなどにも便利だと思います。 一度PCショップの店頭でご体験ください。
http://tablet.wacom.co.jp/products/biz/index.html