なんでもマルチメディア(400):シルクロードの旅(7)

6月3日(金)
 敦煌の北東にある安西郊外の楡林窟を見学。敦煌と安西の間の距離は約120kmだが、道路工事中のために、敦煌駅がある柳園を迂回したので、楡林窟までは片道280kmの長距離ドライブになった。安西と楡林窟の間に工事中のバラス道路があったが、全体としては幹線道路の整備が進んでいる。国道沿いに1km間隔で置かれている道路里程標の数値が数千kmなのには驚いた。中国の広さを改めて認識した。
 楡林窟の構築開始は6世紀以前であり、7?9世紀の唐時代のすぐれた壁画が有名だ。一般公開されたのは1997年であり、NHKの第一次シルクロード取材には記録されてない。 大地を深くえぐった河の両側の崖に多くの石窟が並んでいる。切り立った断崖で、どうやって工事をしたのかと思う。見学の案内を待っているときに小雨を伴った強い風が吹き、木製のベンチが倒れた。雨が降ると見学できなくなるという。
 並んだ窟の外側にテラス状の通路があり、窟ごとに入り口が設けられているが、各窟は岩をくり抜いた小さいトンネルでつながっている。
 帰路、短い時間ではあるが強風で砂が舞い上がり、車の前がほとんど見えなくなった。
都丸敬介(2005.06.17)

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