パソコンの使い方を指導している受講者(60~80才代)から、講座の内容とは関係がないことについていろいろな質問や相談を受けることがあります。最近相談を受けた問題の中に、次のようなコンピューターウイルスがありました。どのウイルスも私のパソコンでは発見できず、質問者がどのような操作をしたときにパソコンに入り込んだのかはわかりません。
①詐欺まがいウイルス:「RegClean Pro」
パソコンを起動したときに自動的にパソコンの中のソフトウエアの状態を調べて、「システムの正常性のステータス:悪い」、「合計エラー数:369」、損傷レベル:高」といったようなことを画面に表示します。この状態を解消するには、画面の「今すぐ購入」の表示をクリックしてプログラムを購入しなさいという、詐欺まがいの販売です。この画面表示を無視してアプリケーションプログラムを起動すればパソコンを使えますが、このウィルスを削除しないと、パソコンの起動時に同じことを繰り返します。
②身代金型ウイルス(ランサムウエア)
パソコンを起動したときに、ウインドウズの起動動作が途中で止まってしまい、「この問題を解決するには、48時間以内に米国の指定口座に$300を振り込みなさい」というメッセージが現れます。このウイルスに感染したパソコンのOSを入れなおしたところ正常に戻りました。
③ホームページの乗っ取り
ブラウザーを起動すると、GoogleやYahoo!などの普段使っているホームページとは異なるホームページ「Hao123」が表示されます。ブラウザーを起動したときに最初に表示するホームページの指定を変更すれば「Hao123」は表示されなくなるので、実害はほとんどありませんが迷惑なことです。
私が相談を受けたのは以上の3件だけですが、今後もいろいろな迷惑なウィルスが発生する可能性があります。困ったことです。
都丸敬介 (2014.02.19)
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