ミャンマー、タイ、インドネシアといったアジアの国々には素晴らしい仏教遺跡があります。これらの遺跡を見て回っている間に、仏教がスリランカを経由してこれらの国に伝わったことを知りました。そこでスリランカに興味を持つようになり、昨年(2013年)8月に行ってきました。
スリランカの中央部に、文化三角地帯という、仏教遺跡を中心とする、多くの文化遺産が集まっている場所があります。その一つ、シギリヤという小さな町のジャングルの中に、シギリヤ・ロックという高さ200mの岩山(写真①)があります。この岩山は古くから仏教の僧侶の修験場だった場所ですが、5世紀に、当時の王様が宮殿を建てました。
この岩山の頂上に行くには、写真①の左側の絶壁に作られた1千段の階段を登らなくてはなりません。写真②は最上部の鉄製階段を上り下りしている人たちの行列です。
写真③は頂上に残っている王宮の土台です。周囲は見渡す限りの樹林帯です。今から1500年前にどのような道具や技術を使ってこの岩山の上に巨大な王宮を造ったのか、想像もできません。
写真④は岩山の中腹にあるオーバーハングした場所の壁から天井にかけて描かれている、シギリヤ・レディと呼ばれる美人画です。ジャングルの中に埋もれていた美女たちが発見されたのは19世紀後半だということです。
都丸敬介(2014年1月20日)
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