なんでもマルチメディア(663):役に立つ数学

昨日(2013514日)の日経産業新聞第1面に、「数学 新たな武器に」という見出しで、今年新設された明治大学の総合数理学部の紹介記事がありました。

 この記事を読んで、2001年度アカデミー賞を受賞した「ビューティフル・マインド」という映画を思い出しました。この映画の主人公は1994年にノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュ博士です。映画に描かれた、互いに何の関係がないように見える複雑な社会現象から大量のデータを集めて分析し、その現象の中に規則性を見出すナッシュ博士の行動は、現在多くの分野で成果を上げているビッグ・データの収集と分析に共通します。

 私も現役時代に、情報通信機器やシステムの設計や異常動作の原因解明に、統計学の手法が役立つことを何度も体験しました。高性能のコンピューターネットワークや多種類のデータ分析用ソフトウエアを手軽に使える現在では、システム設計やトラブルの分析にどのような手法が使われているのか知りませんが、数理学部で勉強をしている若い人たちが、身につけた理論や応用手法を多くの人達の日常生活に役立てることの期待します。

 同時に、どのような数学が、どのように大衆の日常生活に役立っているのかということの、分かりやすい啓蒙活動がもっと活発になることを期待します。 

都丸敬介(2013515日)

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