なんでもマルチメディア(621):ミラノの今

 今年(2010年)4月26日から5月2日までミラノに滞在して、春のイタリアを楽しんできました。ミラノに最初に行ったのは1972年です。このときはコンピューター技術の国際標準化委員会に出席することが目的でした。その後も何度かミラノを通過しましたが、町の中をゆっくり見て歩く時間はありませんでした。

 

milan1.jpg ミラノの中心は135本の尖塔が林立する大聖堂ドゥオーモです(写真1)。内部では多くの太い石の柱の重量感に圧倒されます。ステンドグラスも見事です。1900年代の最後のころから2000年代初期にかけて行われた長期間の修復作業が終わって、輝くようにきれいになったドゥオーモの姿を見ることができました。この改修工事で屋根に上るエレベーターが設置されたので、大きな石の板で葺いた屋根の上を歩き回ることができました(写真2)。

 

milan2.jpg レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」の壁画があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂は、1回の入場人数と見学時間が厳しく制限されています。入場券の窓口で聞いたところ、2週間先まで売り切れているということでした。ホテルにおいてある半日市内観光バスのパンフレットには、「最後の晩餐」見学保証とありましたから、観光旅行業者が買い占めているのかもしれません。1972年には予約なしで入場でき、いろいろな角度からゆっくり見ることができました。

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  この教会の近くにあるレオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館にはこの絵の実物大複製があります(写真3)。オリジナルとは建物の雰囲気が違いますが、絵をゆっくり鑑賞できます。この博物館にはマルコーニの電信機械をはじめとする、通信技術や、鉄道、航空機、生物科学など、広範囲の展示があります。学習実験室がいくつもあり、子供たちが熱心に勉強していました。

都丸敬介(201055)

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