なんでもマルチメディア(504):パリのメーデー

間もなく5月になります。5月が近づくとパリで出会ったメーデーのシーンを思い出します。1980年代の最後の頃、ゴールデンウィークの連休を利用して家族でパリに遊びに行きました。
5月1日のメーデーの日だということが全く念頭になく、シャンゼリゼ通りからルーブル美術館に歩いて行ったところ、コンコルド広場からチュイルリー庭園に入るところで、大群衆にはばまれて身動きが取れなくなりました。チュイルリーがメーデーの中央会場だったのです。とまどってうろうろしている間に、ルーブル美術館は休館になっていること、チュイルリーの脇の地下鉄駅は閉鎖されていることなどが分かってきました。そこで、メーデーを見物することにしました。
 1960年代には、労働組合から動員されて、何度か東京のメーデー中央会場に行ったことがありますが、パリのメーデーの雰囲気は東京とは全く違っていました。会場の中央で繰り返されている音楽が、ベートーベンの第9交響曲の歓喜の歌だったことが印象的でした。
 現在のシラク大統領はまだ大統領になっていなかった時代ですが、いたるところで「シラク、シラク」の大合唱がわき上がっていました。当時はシラクという名前も知りませんでしたが、フランスの大衆のエネルギーを強く感じました。
 間もなく引退するシラク大統領の後任の選挙戦が熱を帯びています。今年のパリのメーデーはどんな雰囲気なのか見たい気がします。
都丸敬介(2007.4.16)

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