なんでもマルチメディア(587):ボストンのロブスター

逗子駅から葉山に行く道が海岸に出る手前に、レストランチェーンのレッドロブス

ターの店があります。久しぶりに海岸に散歩に出かけて、この店の看板から昔のこと

を思い出しました。レッドロブスターという店の名前は、米国メイン州の特産品であ

るメインロブスターに由来したと記憶しています。

 私がメインロブスターの味を覚えたのは、今からちょうど30年前にボストンに行っ

たときです。現在のインターネットの全身であるARPANETの機器を開発して製造して

いたBBNという会社がボストンの郊外にありました。この会社を訪問したときに泊

まったボストン市内のホテルの近くのレストランは、どの店もロブスターを売り物に

していました。

 一軒の店を選んで入ると、ウエイトレスにいきなりボイルかブロイルと聞かれまし

た。最初は意味がわからなかったのですが、すぐに「ロブスターを食べるのだろう。

ゆでるのか焼くのか」という質問だとわかりました。大きなはさみをもった、新鮮で

巨大なロブスターがたった7ドルだったことを今も覚えています。その後でロサンゼ

ルスで食べたメインロブスターは20ドル以上しました。

 1980年代の初期に東京の六本木にレッドロブスターが開店したころは何度か行きま

した。当時のこの店の自慢は、米国から生きたものを空輸し、死んでしまうと廃棄す

るということでした。この頃、アンカレジ空港の土産店ではさみをテープで巻いた生

きているロブスターを売っていました。今はどうなっているのでしょうか。

都丸敬介(2009.2.15)

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です