なんでもマルチメディア(582):西インドの旅(3)

今回のインド旅行の最大の目的は、エローラの石窟群の中にあるカイラーサナータ

寺院を自分の目で見ることでした。エローラの石窟群は西インドの大都市オーランガ

バードから30kmほどの整備された幹線道路の脇にあります。

 この石窟群は、仏教の第1窟から第12窟、ヒンズー教の第13窟〜第29窟、ジャイナ

教の第30窟から第34窟の3グループに分かれています。石窟が掘られている断崖の前

は広い公園になっていて、日曜日のためか、サリーをまとった女性のグループや家族

連れ、小学生から高校生の団体などが沢山いました。

 大部分の石窟は断崖を側面から掘ったものですが、カイラーサナータ寺院は岩山を

掘り下げて、寺院の最上部から造ったという、信じられないような構造物です。高さ

35m、幅60m、奥行き90mの規模は圧倒的な重量感があります。8世紀半ばの756年に着

工し、100年以上の年月をかけてカナヅチとノミだけで作り上げたということです

が、これを作った人たちのエネルギーには敬服します。最初にどのような設計図があ

り、それが作業者全員にどのように伝えられたのか興味がありますが、ガイドブック

や現地で購入した解説書には何も記されていません。

 (写真:エローラ1)のように、この寺院は岩山を掘り下げたものなので、周りの

岩壁と同じ色をしています。このために、写真では全体の構図がよく分かりません、

そこで寺院の輪郭を切り抜いてみました(写真:エローラ2)。背景はオーランガ

バードからムンバイに向かう飛行機で写した雲の上の夕焼けです。

 

erola1.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

erola2.JPG都丸敬介(2008.12.29)

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