最近、大きさが通常のノート型パソコンの半分以下のミニノートパソコンがよく売れているようです。私の手元にあるものは、ミニノートブームのきっかけになった、台湾のアスーステックのEee PC 701です。大きさは、幅22.5cm、奥行き16.5cm、厚さが最大3.5cmで、重量は970グラムです。OSはウインドウズXPです。ワープロや表計算などの一般的なアプリケーション・プログラムは付いていませんが、メールの送受信やインターネットの情報閲覧、および写真の簡単な修正や印刷ができるソフトウエアは入っていました。
私はこのパソコンが発売されてまもなく、パソコンショップの店頭で、4万5千円で買ってきて重宝しています。現在市販されているのは性能が改善されたEee PC 901です。701よりもディスプレイ画面が大きくなり、内蔵メモリーの容量が増えた分だけ高額になりましたが、それでも6万円以下です。現在はアスーステック以外の複数社の同様な製品が市販されています。
このような小さくて軽い製品を実現するにはいろいろな工夫が必要です。このパソコンにはハードディスク・メモリーがありません。その代わりに、デジタルカメラで使っているのと同じ、大容量のフラッシュ・メモリーを使っています。CD//DVDを読み書きするドライバーが付いていないので、新しいソフトウエアを組み込むときに困るかもしれません。ただし、ソフトウエアを組み込むときだけ外付けのCD//DVDドライバーをつなぐか、あるいはインターネットを経由して、必要なソフトウエアをダウンロードすればこの問題は解決できます。
最近は標準的なノート型パソコンの価格も安くなりました。こうした中で国産ブランドのパソコンメーカーが生き残ることの難しさを感じています。
都丸敬介(2008.9.15)
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