なんでもマルチメディア(569):切り抜き写真

 


kirinuki.jpg最近、写真の切り抜きにのめりこんでいます。切り抜きといっても、印画紙にプリントしたものをはさみで切り抜くのではなく、パソコンの画面での切り抜きです。

 これを始めたきっかけは、講師を務めている高齢者パソコン教室で写真の合成を学習テーマに取り上げたことです。合成写真を作るときは、合成する写真を切り抜く作業が必要です。このために、合成写真を作るのに使うソフトウエアには、切り抜きのための機能がいくつか用意されています。輪郭がはっきりしていて、比較的単純な形状の画像は簡単に切り抜くことができますが、それでも、思うようにならずに苦労している受講者がいます。

 わかりやすいテキストを作り、実習に適した教材写真を探しながら、いろいろな写真の切り抜きをしている間に、一つ一つの切り抜きが持つ面白さに気を取られるようになりました。

 添付したスライドの右上と左上の花は、庭にたくさん咲いている小さな花です。たくさん咲いている花を全体として見て「きれいだな」と感じていたものが、1つだけを切り出すことによって、違った感じになります。中央の花は、家の近くにある寺の杉林の薄暗い場所に咲いていた花です。左下の像はインドで買ってきた、高さ45cmの彫刻の一部です、右下の人形はノルウェーで買ってきたものです。それぞれに、元の写真では周りの色や雰囲気に埋没していた表情が生き生きと浮かび上がってきました。

 複雑な形状の切り抜きには数時間かかります。長い時間、気持ちを集中して手先を動かすことは心身の老化防止に大きな効果があるようです。

都丸敬介(2008.9.8

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