なんでもマルチメディア(544):ネパール旅行記(4)

130()21()

 130()は朝から雨。10時にホテルを出て、タクシーで市内見物。チベット人の難民キャンプの近くある、川の水が岩を浸食して穴をあけた滝や洞窟などを見た。どれもこぢんまりとしていて迫力はないが、町中の観光場所としては貴重なのかもしれない。

 2004年にオープンしたという山岳博物館は敷地が広く、展示館の建物も大きい。庭にクライミングの練習場がある。展示館には1956年にマナスルに初登頂した日本山岳会登山隊の装備やエヴェレストに女性で最初に登頂した田部井淳子さんの装備が展示されている。マナスル登頂が、敗戦からの復興期に入った日本人に大きな感動と力を与えてくれたことを思い出した。装備の中の飯ごうが印象的だった。展示品の中に、ヒマラヤの清掃に取り組んでいる野口健さんが拾い集めたボンベなどの廃棄物が積み上げられていた。

 131()はホテルで用意してもらった弁当を持って、朝8時に車でハイキングに出かけた。晴れているがヒマラヤの山は見えない。1時間走って、チャンドラコットという村に着いた。段々畑や共同水場などを見ながら、しっかりした石畳のなだらかな上り道を1時間弱歩くと、見晴らしがよい場所に出た。展望台や学校があり、キャンプをする人も多いという。雲が微妙に変化して、アンナプルナやマチャプチャレの頂上がほんの少しの間見えた。珍しい猿が菜の花畑の中を走り回っていた。

 チャンドラコットからさらに進み、峠を越え、大きな川を渡ってバグルン村に着いた。暖かかったので、大きな川と段々畑を見下ろす丘の枯れ草の上で弁当を広げた。春の信州の高原のようにのどかで、風もなく暖かかった。姿を見せないヒマラヤの山をかなりはっきりと想像できた。(写真ネパール4-1)

 

nep4-1.JPG

21()は朝615分にホテルを出て、標高1,592mのサランコットの丘に行き、ヒマラヤの夜明けを間近に見た。高い山頂から順番に輝き始める光景は神秘的である(写真ネパール4-2)。この後、午前中にカトマンズに戻った。今度は飛行中ずっとヒマラヤの山脈を見続けることができた。

 

 

 


都丸敬介(
2008.3.17)

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