なんでもマルチメディア(459):ダ・ヴィンチ・コードの暗号

2003年に出版されて世界的なベストセラーになった、ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」が、いろいろな話題を提供しています。「主題はキリスト教の聖杯伝説を背景にした、現代的なアクションドラマであり、暗号解読が重要な伏線になっている」というのが私の感想です。
 この小説で使っている暗号は、文字遊びの一つですが、それだけに感覚的に親しみを持てます。ただし、暗号の鍵にフィボナッチ数列という古典的な数列を使っているところがスマートです。
この小説を盗作だとする著作権侵害訴訟を担当した裁判官が、小説の中で使われている暗号方式を使って、裁判とは関係がない字句を判決文の中に埋め込んだことが分かって、英国の新聞をにぎわせたということです。目くじらを立てる人がいるかもしれませんが、ぎすぎすした今の時代では、こうしたユーモアは楽しいです。
 日本の旅行会社が、この小説の舞台になった場所を訪ねるツアーを企画して発売しました。小説の冒頭で殺人事件が起こったパリのルーブル美術館や、後半の舞台になったロンドンのあたりを回るようです。このツアーにはレオナルド・ダ・ヴィンチゆかりのイタリアは入っていないようですが、ミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館にまた行ってみたくなりました。
都丸敬介(2006.05.02)
ダビンチコード(上下)

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