なんでもマルチメディア(510):北フランスの旅

6月9日に出発して、フランス北部のノルマンディー地方とブルターニュ地方をゆっくり回ってきました。ブルターニュ地方西部のイギリス海峡に面したラニヨンにあるフランステレコムの研究所に何度か行ったことがあり、この地方の美しさと歴史に興味がありましたが、交通が不便な地方なので、なかなか計画がまとまりませんでした。
 こんな想いを満たすツアーの企画書が旅行会社から送られてきたので、迷わずに参加しました。到着したパリの空港から直接ブルターニュ地方のルーアンに行き、ルアーブル、モン・サン・ミッシェル、サンマロを経てブルターニュ地方に入り、大西洋に面した西端のラー岬やカルナックの先史時代の巨石遺跡を見ることができました。
 参加人員は8夫婦+単独参加女性2名の総勢18名で、男性8名のうち6名が昭和一桁生まれでした。このツアーは企画した旅行会社の実施第一号で、ツアー・コンダクター自身が初めて体験した場所もあり、いくつかのハプニングがありましたが、楽しい旅行でした。
 1944年のノルマンディー上陸作戦が行われたアロマンシュで見学した上陸博物館と、美しい砂浜や沖合に広がる上陸作戦の名残は、全く予備知識がなかったので強い印象を受けました。
上陸作戦に必要な軍用物資を陸揚げするために、短期間で構築した巨大な臨時港の残骸(写真)は、この作戦の規模を物語っています。失敗が許されない戦争という巨大プロジェクトを成功させた、綿密な計画と準備そして実行の経緯は、現在の大規模プロジェクトの規範として参考になります。博物館の入口に掲げられた「6 JUIN 1944 D DAY」の表示がこの博物館の存在意義を端的に示しています。かなり多くの見学者があり、いろいろな国の言葉が耳に入りました。
都丸敬介(2007.6.30)
alomannsh.JPG

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