なんでもマルチメディア(500):パソコンソフトの地殻変動

文書作成、表計算、スライド作成といったパソコンの標準的な機能を実行するソフトウェアの分野では、マイクロソフト社が圧倒的に大きい市場占有率を確保していますが、この状態に大きな変化をもたらす新たな競争が始まりました。
 Word、Excel、PowerPointといったマイクロソフトの製品は3点セットで5万円くらいしますが、今年2月から3月にかけて、3分の1から10分の1程度の格安類似商品が次々に発売されました。インターネットを利用してダウンロードすれば、無償で使えるものもあります。これらのプログラムに共通していることは、マイクロソフトの製品とデータファイルの互換性があり、パソコンの操作画面もほとんど同じことです。部分的には、マイクロソフトの製品よりも優れた機能があります。
 同じようなことが写真や画像処理のソフトウェア分野でも起こっています。この分野では、アドビー社のPhotoshop Elementsというソフトウェアがリーダー格で、多くの優れた機能を備えています。このソフトウェアはかなり高額ですが、5分の1程度の安価な類似商品が最近発売になりました。
 こうした動向は、助成金がないボランティア活動のパソコン教室にとっては嬉しいことです。高齢者に大きな負担をかけることなく推奨できるソフトウェアが出現したことで、カリキュラムの範囲を大きく広げることができ、多くの受講者に喜ばれています。
都丸敬介(2007.3.14)

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