2005年8月28日(日)
午前中、フェアバンクスからバスで3時間ほど南下してデナリ国立公園に移動。以前はマッキンレー国立公園という名称だったが、伝統的な現地語のデナリに変えたという。四国+山口県ほどの広さがあり、山とツンドラが広がる。
12時過ぎに、国立公園入口にある宿泊場所のマッキンレー・シャレー・リゾートに到着。軽井沢のような雰囲気。比較的新しい旅行者センターで、本館には受付と売店およびレストランだけがあり、宿泊設備のロッジが広い森の中に点在している。そして、本館と各ロッジを巡回するシャトル・バスが走っている。
午後2時に片道100kmほどのドライブに出発。標高700mほどで森林限界を越えると、ツンドラ地帯が広がる。すでに紅葉が始まっていた(写真)。クマ、ムース、ヒツジなどの野生動物を誰かが見つけると、バスが停まって、皆が豆粒のような動物を捜しまわる。子連れのクマがバスのすぐ後ろを通って悠然とブッシュの中に入っていったときは興奮の歓声があがった。
5時過ぎに折り返し地点に到着。運転手が皆に熱いお茶を配ってくれた。給湯設備はバスに組み込まれている。自然環境保護のために、道路は一本しかなく、ゴミは全て持ち帰り、飲み残した飲料を地面に捨てることも禁じられている。電柱や看板などの人工的なものが全く目に付かない広大な景色はうらやましい。
デナリ国立公園
都丸敬介(2005.09.06)
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