なんでもマルチメディア(508):ザクロ

家の庭に一本のザクロの木があります。今朝、小さな花が開き始めたのに気付きました。この木は30年前に家を建てたとき、昔の部下の父上から贈られたものです。車のトランクに入れて運んできたものが、いまでは高さが6mほどになっています。大きくなりすぎたので3年前に植木屋さんに頼んで、二股に分かれていた幹の一方と太い枝を切り取ったところ、次の年は一つの花も咲きませんでした。昨年はいくつか花が咲いたけれども実にはなりませんでしたが、今朝の花を見て、今年の秋は久しぶりに甘酸っぱい実を口にできそうな予感がしました。
10年ほど前に、家の前を通りかかった老婦人から、実が付いている枝を一本分けてもらえないかと頼まれたことがあります。家で写生をしたいのだということなので、喜んでで差し上げました。その後、いつの間にか顔を見かけなくなりました。
中国・西安市郊外の兵馬俑や始皇帝陵の付近はザクロの名産地です。最初に訪れたときは収穫期で、道ばたに産地直売の露店が連なっていました。昼食のデザートに直径10センチほどのザクロが一個出てきたのには驚きました。花が咲く季節に訪れたときは、期待していたほどには花が目立ちませんでした。
ザクロの花は華やかではありませんが、近づいて見ると良い形をしています。ザクロの木が最も華やぐのは、新芽が葉の形に成長するときです。赤色系の小さくて柔らかい葉が、濃い緑に変わると花が咲き始めます。
都丸敬介(2007.5.22)

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です