書斎の窓から見える小さな梅林の梅花が三分咲きほどになりました。毎年のことでありながら、改めて新鮮な感じを受けます。講師を務めているシニア対象のパソコン教室でも、毎回新たな学習者の反応を感じています。
「インターネットの情報閲覧」をテーマにした講座で、「近所の子供さんに、インターネットって何、と聞かれたらどう説明しますか」と受講者に質問したところ、「孫を連れてきて説明させる」という発言があり、皆で大笑いしました。
初級クラスの受講者の半分程度、上級クラスの受講者の全員がインターネットを利用していますが、ポータルサイトの特徴や欲しい情報を確実に探し出す方法についてはほとんど知らないというのが実態です。小中学生だと、友達同士で情報交換をしながらいろいろな情報を探しますが、こうした情報交換の機会が少ないシニアクラスには、ある程度の基本的な仕組みを体系的に説明することが効果的であると実感しています。
一通りの説明をした後で、たっぷり時間を取って、自由な情報閲覧の実習を行ったところ、次々にいろいろな発見があり、教室の雰囲気が大いに盛り上がりました。質問に答えながら、どのような情報に関心があるのかを見ていると、これまで気が付かなかったことが浮かび上がってきます。まだインターネットを利用していないご夫婦が、互いに見つけた情報を話題にしている姿を見て、インターネットの効用の一面を認識しました。
都丸敬介(2007.2.5)
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