なんでもマルチメディア(614):電子ブック

インターネットで本を読む時代がくることは、インターネットの商用サービスが始

まった1990年代から期待されたことであり、いろいろな機器やサービスが開発されて

きました。しかし、なかなか普及が進んでいません。こうした中で、米国のアマゾ

ン・ドット・コムが日本でも発売した電子書籍端末「キンドル」が」大きな話題にな

りました。米アマゾン・ドット・コムは、さらに今年10月に、電子書籍をパソコンで

読むためのソフトウェアの無料配布を始めました。

 

 私は、アマゾン・ドット・コムのサービスではなく、Flibという電子ブックをとき

どき読んでいます。これは2007年に日本国内で始まった無料サービスです。Flib

は、小説、絵本、雑誌などがあり、小説の分野には、著作権が切れた、太宰治、芥川

龍之介、宮沢賢二、など多数の作家の作品が並んでいます。絵本にはナレーションが

付いているものもあります。

 

 Flibはフリップブックの略で、本のページをめくる感じで、書面がパソコン画面に

表示されます。非常に見やすく、長時間読んでいても疲れません。

 Flibのホームページアドレスは「http://www.flib.jp/」です。キーワード検索で

Flib」と入力しても、ホームページを開くことができます。Flibを読むためには、

FlipViewer」というプログラムが必要ですが、これは無料でダウンロードしてイン

ストールできます。

 

 時間にゆとりがあるシニア世代には推奨できます。指導をしているシニアパソコン

教室で紹介したところ、かなり好評です。

 

都丸敬介(2009.11.23) 

なんでもマルチメディア(613):ウィンドウズ7

マイクロソフト社の新しいパソコン用OSとしてウィンドウズ7が発売になりまし

た。ウィンドウズヴィスタの出来の悪さにはうんざりしていたので、ウィンドウズ7

 ホームプレミアムのアップグレード製品を使って、手元のパソコンのOSをヴィスタ

から7に変更しました。

 

 この切り替えの体験を参考までにお知らせします。

 ウィンドウズ7のインストールには約2時間かかりました。この中の約70分は、既存

の「ファイル、設定、プログラム」の情報を集めて、ヴィスタを7に切り替えた後で

復元するのにかかった時間です。以前、ウィンドウズXPをヴィスタに切り替えたとき

6時間くらいかかったことと比べると、2時間はかなり短い時間です。

 

 ウィンドウズ7に切り替えてわかったことですが、ヴィスタに付属していたWindows

メール、フォトギャラリー、ムービーメーカーといった、いくつかの重要なプログラ

ムがウィンドウズ7には含まれていません。ヴィスタを7にアップグレードするとこ

れらのプログラムが消えてしまうので、7へのアップグレードを実行するときは慎重

な対策が必要です。

 

 これらはWindows Liveというフォルダーにまとめられました。Windows Liveには、

これら3つのプログラムのほかに、Windows Live CallWindows Live Messenger

Windows Live Writerというプログラムが含まれています。Windows Liveは無償でダ

ウンロードして使えますが、ダウンロードには30分ほどかかりました。

 

 こうした機能変更の背景に見えることは、グーグルに対抗するオンライン・アプリ

ケーションサービスのユーザー獲得と動画情報配信の強化です。このことがユーザー

にどのように受け止められるのか、興味深いことです。

 

都丸敬介(2009.112)