なんでもマルチメディア(593):無線給電

すこし古い話ですが、家電機器に対する無線給電技術の実用化を目的とする総務省

主導の研究チームが、家電製品メーカーや通信事業者が参加して、20092月中に発

足するという新聞記事がありました。実用化目標時期は2015年ということです。

 

 この技術が実用になると、テレビやパソコンの電源コードが不要になって部屋の中

がすっきりするだけでなく、情報通信機器の利用面でも大きな効果が期待できます。

たとえば、携帯電話やディジタルカメラの内蔵電池を無線給電で自動的に充電すれ

ば、電池切れのトラブルを大幅に減らせるはずです。私が使っている超音波歯ブラシ

は、すでに無線給電で充電する電池を内蔵しています。歯ブラシとテレビやパソコン

では必要な電力量がちがうので、これからの研究では供給できる電力量と給電距離の

増大が重要な課題になります。

 

 この分野の研究に、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)が2006年に提唱した

WiTricity(Wireless electricity)があります。20076月には無線給電器から2m離

れた電球を点灯したということです。WiTricityについては、日経エレクトロニクス

2007123日号)にかなり詳しい解説記事があります。

 

 無線給電の研究では、供給可能電力や給電距離のほかに、エネルギー効率や人体へ

の影響の評価も重要なテーマです。便利さの追求と同時に、悪影響を生じないことの

確認をしっかり行うことを期待します。

 

都丸敬介(2009.3.30)

なんでもマルチメディア(592):ブイヤベースとマルセイユ


1972
年に職場が武蔵野市から横須賀市に移転なり、逗子市に住むようになりました
。その頃は、珍しさもあり、三浦半島のドライブを楽しんでいました。ある日、食事に立ち寄った観音崎京急ホテルのレストランで、ブイヤベースに出会いました。始めて食べたブイヤベースが気に入って調べたところ、マルセイユの漁師の料理がルーツだということがわかりました。

 そのときから4分の1世紀たった1997年のゴールデンウイークに、アヴィニョンに滞

在してフランスのプロヴァンス地方を観光しました。近くまで来たのだから、本場の

ブイヤベースを味わおうということで、TGV(新幹線)に乗ってマルセイユに行きま

した。


marseille(kyukou).jpg 良い店があるという旧港(写真)に行き、一軒の店に目を付けましたが、昼食時間
には早すぎたので、タクシーで市内観光をすることにしました。タクシーのたまり場に行って、英語が話せる運転手を見つけ、ガイド代込みで2時間の契約をして、行く先は任せました。

 最初に行ったのが、地中海から港に入る入り口の小高い丘の上にあるノートルダ

ム・ド・ラ・ガルド寺院でした。高い塔のてっぺんに、町と海の安全を守るマリア像

(写真)
がある寺院の境内からの展望は見飽きません。アレクサンドル・デュマの名
作”巌窟王”の舞台になった牢獄の島がすぐ近くにあります。

 

運転手にブイヤベースの店を推薦してもらったところ、奇しくも目を付けた店でし

た。バケツのような深い鍋に一杯入ったブイヤベースは食べても食べても減りませ

ん。堪能して、その後のアヴィニョンに戻るまでのことは全く記憶にありません。
 
marseille-maria.jpg


 


都丸敬介
(2009.3.23)

なんでもマルチメディア(591):スペースシャトル

今朝(日本時間 2009316日午前843分)、宇宙実験室に長期滞在する飛行士

の若田光一さんを乗せたスペースシャトルが、ケネディ宇宙センターから打ち上げら

れました。NHK衛星放送で打ち上げの実況中継を見ていて、夢を描き続けて実現した

多くの人たちの努力と知力に改めて感動しました。

 

 ケネディ宇宙センターには家族で見学に行ったことがあります。フロリダ州オーラ

ンドのディズニー・ワールドのホテルに滞在したときに、宇宙センターのバスツアー

があることを見つけて、このツアーに参加したのです。

 



kennedyctr1.jpg ケネディ宇宙センターには屋内と屋外の展示場があり、スペースシャトルをはじめ

として、わくわくするような多くのものが展示されています。林立する巨大なロケッ

ト(写真ケネディセンター1)は壮観です。スペースシャトルのメインエンジン(写

真ケネディセンター2)を見ると、このように複雑で繊細な機械が過酷な状態の中で

安定して動作することが信じられません。アポロ月着陸船もあります。打ち上げロ

ケットが巨大なことと対照的に、着陸船の内部は非常に狭い感じでした。

 

 

















kennedyctr2.jpgセンターにはいくつかの映画館があります。巨大なスクリーンと大音響で、宇宙プ

ロジェクトに参加しているような錯覚を覚えます。売店ではいろいろな宇宙食を売っ

ていました。

都丸敬介(2009.3.16)

なんでもマルチメディア(590):読書


stratford.jpg私は子供の頃から読書が好きで、いろいろな分野の本を乱読してきました。今で
も、おもしろい本を手にすると、一日に6時間程度は本の世界に入り込んでしまいま

す。一つの小説を最初に読むときは、筋書きを追うことが主体になりますが、何年か

たって同じ小説を読むと、ちょっとした表現や背景の描写に引き込まれることがあり

ます。

 1994年に出版された翻訳本の連続殺人事件小説のなかで、「ストラトフォードの

ホーリー・トリニティ教会はライムの並木道のはずれにある。ウィリアム・シェイク

スピアがそこに埋葬されていて、・・・」、「ロイヤル・シェイクスピア劇場は音響効果の奇跡とされているのだ。」という文章を見つけたとたんに、この劇場でハムレットを観劇したことを思い出しました。

 

 ストラトフォード・アポン・エイヴォンは静かで美しい町です。郊外のウォーリッ

ク城には、今もウォーリック伯爵が住んでいるということです。

 探偵エルキュール・ポアロが活躍する、アガサ・クリスティーの「ナイルに死す」

1937年に書かれたものですが、この小説に描かれている風景は今も同じです。風景

描写やちょっとした引用文を拾い読みすることも読書の楽しみの一つです。

 

都丸敬介(2009.3.9)
warrick.jpg

なんでもマルチメディア(589):IT人材の育成

今朝(200932日)の日本経済新聞第1面に「IT分野 40−50万人雇用」と

いう見出しで、IT分野の「3カ年緊急プラン」を政府が検討しているという記事があ

りました。3年計画で、3兆円の投資の増加と40−50万人の雇用創出を目指すと

いうことです。このような計画はこれまでにも何度か立案されて実施されてきました

が、その成果についての説明や評価を目にしたことはほとんどありません。

 この新聞記事によると、IT人材の育成について「全国のネットカフェなどでコン

ピューターや通信などに関する基礎知識をインターネットを通じて教える」というこ

とですが、このようなことで大量の雇用創出につながる人材育成ができるとは思えま

せん。

 

 IT人材の育成については、職種ごとに求められる知識や技能を体系的に整理したIT

スキル標準を経済産業省が策定し、これに基づいて情報処理技術者試験が行われてい

ます。このITスキル標準や試験問題の内容を見ると、基礎知識に加えてかなりの専門

知識が求められることがわかります。

 

 インターネットを利用するeラーニングシステムはすでにあります。学習意欲があ

れば、既存のeラーニングシステムを利用して多くの知識を身につけることができる

でしょう。しかし、実務的なスキルを身につけるには十分とは思えません。実務の現

場を疑似体験できるバーチャル・リアリティ教材の充実がこれからの大きな課題にな

ります。そして、このこと自体が大きな雇用創出になる可能性があります。

 

都丸敬介(2009.3.2)