私は子供の頃から読書が好きで、いろいろな分野の本を乱読してきました。今でも、おもしろい本を手にすると、一日に6時間程度は本の世界に入り込んでしまいま
す。一つの小説を最初に読むときは、筋書きを追うことが主体になりますが、何年か
たって同じ小説を読むと、ちょっとした表現や背景の描写に引き込まれることがあり
ます。
1994年に出版された翻訳本の連続殺人事件小説のなかで、「ストラトフォードの
ホーリー・トリニティ教会はライムの並木道のはずれにある。ウィリアム・シェイク
スピアがそこに埋葬されていて、・・・」、「ロイヤル・シェイクスピア劇場は音響効果の奇跡とされているのだ。」という文章を見つけたとたんに、この劇場でハムレットを観劇したことを思い出しました。
ストラトフォード・アポン・エイヴォンは静かで美しい町です。郊外のウォーリッ
ク城には、今もウォーリック伯爵が住んでいるということです。
探偵エルキュール・ポアロが活躍する、アガサ・クリスティーの「ナイルに死す」
は1937年に書かれたものですが、この小説に描かれている風景は今も同じです。風景
描写やちょっとした引用文を拾い読みすることも読書の楽しみの一つです。
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