1972年に職場が武蔵野市から横須賀市に移転なり、逗子市に住むようになりました。その頃は、珍しさもあり、三浦半島のドライブを楽しんでいました。ある日、食事に立ち寄った観音崎京急ホテルのレストランで、ブイヤベースに出会いました。始めて食べたブイヤベースが気に入って調べたところ、マルセイユの漁師の料理がルーツだということがわかりました。
そのときから4分の1世紀たった1997年のゴールデンウイークに、アヴィニョンに滞
在してフランスのプロヴァンス地方を観光しました。近くまで来たのだから、本場の
ブイヤベースを味わおうということで、TGV(新幹線)に乗ってマルセイユに行きま
良い店があるという旧港(写真)に行き、一軒の店に目を付けましたが、昼食時間には早すぎたので、タクシーで市内観光をすることにしました。タクシーのたまり場に行って、英語が話せる運転手を見つけ、ガイド代込みで2時間の契約をして、行く先は任せました。
最初に行ったのが、地中海から港に入る入り口の小高い丘の上にあるノートルダ
ム・ド・ラ・ガルド寺院でした。高い塔のてっぺんに、町と海の安全を守るマリア像
(写真)
がある寺院の境内からの展望は見飽きません。アレクサンドル・デュマの名作”巌窟王”の舞台になった牢獄の島がすぐ近くにあります。
運転手にブイヤベースの店を推薦してもらったところ、奇しくも目を付けた店でし
た。バケツのような深い鍋に一杯入ったブイヤベースは食べても食べても減りませ
ん。堪能して、その後のアヴィニョンに戻るまでのことは全く記憶にありません。
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