何でもマルチメディア(677):体験で学ぶ

私は現役を引退してから15年たち、82歳になりましたが、10年前に頼まれて引き受けた、逗子市のシニア世代(60台、70代が中心)を対象とするパソコンの指導を今でも続けています。

 講義内容は広範囲ですが、多くの人が写真の修整・加工やパソコン絵画(ディジタルイラスト)に興味を持っています。2013年から、逗子市美術協会主催の公募美術展のディジタルイラスト部門に、みんなで作品を出展するようになりました。

 パソコンは機能や使い方の変化が激しく、標準OSのウィンドウズだけでも、私が指導を始めてから今までに、XP、ビスタ、7、8、8.1と変化しました。アプリケーションプログラムやインターネットサービスも急速に変化しています。教室では受講者用のパソコンを20台用意していますが、ハードやソフトの変化に応じて常にメンテナンスをしています。

 メンテナンス作業をしていると、多くの不可解な現象に出合います。また、受講者からは自宅で使っているパソコンについて相談を受けることがよくあります。問題点の中にはメーカーのマニュアルや市販の教科書ではわからないないことがよくあります。こうした問題の現象や原因を調べることの体験は貴重です。

 シニア世代のパソコンユーザーの多くは、使い慣れた機能に満足しています。ところが、パソコンが不具合になり、メーカーに相談したところ新しい機種の購入をすすめられて悩んでいる人が時々います。こうした問題を解決するのに、過去の体験が役立ちます。また、講義で教えることへのフィードバックができます。トラブル対策は謎解きのようで面白いです。

都丸敬介

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