なんでもマルチメディア(580):西インドの旅(1)

広いインドには、各地にヒンズー教や仏教の遺跡が点在しています。2008年11月27日、西インドの大都市ムンバイで同時多発テロ事件が発生した日の夜遅くムンバイに到着して一泊し、翌朝の早い時間にムンバイを離れて幾つかの遺跡を周りました。

 

 午前540分、ムンバイ空港発のボパール行きIC-133便に乗り、8時過ぎにボパール空港に着きました。ボパールの町から車で1時間ほど離れたサーンチーの小高い丘の頂上に、有名な仏教遺跡のストゥーパ(卒塔婆)があります。

 

このストゥーパは仏教の帰依者として有名なアショカ王が紀元前3世紀に建てた後、2世紀ほどの間に現在の姿になったということです。直径3m、高さ16.5mの大きなまんじゅう形ストゥーパが石の塀で囲まれ、東西南北の四カ所に鳥居状の大きな門があります(写真:西インド1-1)。

 



WestIndio1-1.JPG門の柱や梁には仏陀の生涯や説法の物語を描いた精密な彫刻がびっしり描かれています。写真(西インド1-2)は門柱の最上部と梁の一部分です。

 

 大ストゥーパを中心とする一帯は広く清潔な公園になっていて、小さなストゥーパや広い僧院跡、スリランカの信者が建てた建物などがあります。毎年11月の最後の土曜日(私が行った次の日)は数万人の信者が集まる祭りの日だということです。このために、スリランカ風外見の建物には数本の長いロープに多数の旗をつけた飾りつけができていました。 


 

 芝生の庭を歩き回るアヒルの家族連れやブーゲンビリアの鮮やかな赤い葉と白い小さな花を見ていると、同じ国の中で血なまぐさいテロ事件が起きていることが信じられません。

 


WestIndio1-2.jpg 

都丸敬介(2008.12.15)

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