何でもマルチメディア(672):ブルートゥース

最近、短距離無線通信技術「ブルートゥース」を実装した製品が急速に増えています。この状態を見て思い出すことがあります。1990年代の後半に、講義を頼まれた情報通信分野の先端技術の講習会で、私が注目している技術の一つとしてブルートゥースを取り上げたことがあります。受講者の大部分はブルートゥースという言葉を初めて耳にしたようでしたが、何人かが興味をもって、講座終了後に質問にきました。このときから15年を経過した現状を見ると、生まれたばかりの時代に関心を持ったこの技術が大きく成長したのは喜ばしいことです。

 身近な製品では、パソコン本体とマウスやキーボードなどの周辺機器の間の接続、スマホ本体と周辺機器との接続などにブルートゥースを使ったものが増えていますが、パソコンやスマホ以外でも応用分野が急増しています。統計データによると、世界のブルートゥース搭載機器総数は、2012年が20億、2013年が100億ということです。

 パソコンと周辺機器との無線接続技術としては、IEEE802.15規格の無線LAN(ZigBee)や、27MHz帯の無線通信技術などもあります。どの技術を使った製品を選ぶのが良いかという見識がユーザーに求められる時代になりました。

都丸敬介 (2014.09.26)

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