なんでもマルチメディア(627):会議室のパソコン

新聞で面白い記事に目が留まりました。ある会社で、役員会の参加者が持参するパソコンをiPadに取り換えたところ、会議の雰囲気が引き締まったというのです。ノートパソコンだと、参加者の目線がディスプレイに向きがちで、互いに表情が分かりにくかったが、iPadは机の上に平らに置くので、画面から目を離して前を向くようになったことが影響していると、iPad効果を分析しています。

この話の筋は理解できますが、そもそも何のために会議室にパソコンを持ち込んで、どのような使い方をしていたのかということが納得できません。一口に会議といっても、その目的や記録のまとめ方はいろいろあります。結論を出すことを目的としない情報交換会であっても、取り上げた話題や参加者の発言の記録は大切です。

この新聞記事には「iPadの入力操作に慣れていないためか、参加者が懸命にノートをとるようになり、会議の雰囲気が引き締まった」とありますが、各自がノートを取らなくても、きちんと記録が残り、その内容をその場で確認できることが、パソコンを使うことの大きな効果です。

 パソコンを始めとする情報通信機器が普及した現在、こうしたICT環境での会議の進め方について、改めて考える必要がありそうです。

都丸敬介(201072)

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