なんでもマルチメディア(476):WiMAX

今年(2006年)10月24日から、日本国内で携帯電話の番号継続(ナンバー・ポータビリティー)制度が始まるということで、携帯電話各社の対応策や、この制度の影響がいろいろと取りざたされています。この制度は、電話利用者が契約している通信事業者を変更しても,従来の電話番号を継続して使えるサービスです。番号継続制度は新しいことではなく、米国では、固定電話の利用地域を変更したときの番号継続制度が、1980年代に実現しています。
 携帯電話の番号継続制度によって、かなりの数の利用者が契約している事業者を乗り換えると見られています。携帯電話事業者が多数の利用者を引きつけるには、料金の安さだけではなく、高性能のブロードバンド接続機能が重要視されています。このための技術として、WiMAX(ワイマックス)が注目されています。
WiMAXは、無線LANの技術を標準化しているIEEE(米国電気電子学会)の802.16委員会が開発している技術です。この委員会では幾つかのWiMAX技術の標準化を行っていますが、そのなかのモバイルWiMAXというIEEE802.16e規格が、第4世代携帯電話技術の本命として注目されているのです。規格上の最大伝送速度は75Mビット/秒で、最大無線通信距離は3k?5kmとなっています。
 米国では携帯電話大手のスプリント・ネクステルが全米規模のWiMAX通信網構築計画を発表しました。日本では、新たに解放される予定の、2.5GHz(ギガ・ヘルツ)帯の無線電波を使うWiMAXの検討が行われています。
都丸敬介(2006.09.03)

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