デジタルラジオ放送

先週開催の情報家電業界最大のイベントCEATECの大きな話題はもっぱらワンセグ放送であったかな思います。地上デジタル放送のひとつの目玉として携帯向けの放送、「地上波デジタル放送」は、1チャンネルが13の階層(セグメント)にわかれていて、そのひとつの階層ワンセグメントを使う放送ということでワンセグ放送言うことになる。テレビ局側の講演などによるとこのワンセグ放送という言葉を定着させたいということであるので、来年4月開始までに”ワンセグ”が大きな話題となることは間違いない。その他大画面液晶やプラズマディスプレーなど映像系の派手な展示の中でちょっと目立たなかったが、実はデジタルラジオ放送、がラジオ業界の期待をになって動きつつある。CEATECの中でもJEITA・NHKブースの片隅でひっそりと展示がなされていたが、各種プロモーションも実は盛んである。地上デジタル音声放送はCD並みの高品質音声に加えて、文字・静止画・簡易動画によるデータ放送まで、多彩なサービスを提供できる新しい放送ということで2003年10月10日に放送開始したものの、いまだに受信機が普及していないという問題を抱えている。2004年にはラジオの広告収入がインターネットに抜かれ、来年からはワンセグなどモバイル向けのデジタラルテレビ放送も開始される状況である。ただしラジオ放送の利便性はアップルのiPodなどの流行や携帯各社のFM受信機搭載モデルなどからもわかるように関心は高まっている。音声主体であることから電波の隙間にデータを流せることもあり、携帯電話などとの組み合わせで、楽曲をダウンロードするなどコンテンツ販売との相性の良さは抜群である。ラジオ局にとっても広告収入以外のコンテンツ販売による収入増は望むべきところである。
ただデジタルラジオ放送を実施すための設備投資への重い負担が規模の小さなラジオ局へ及ぼす影響を跳ね除けてまで面白い番組提供ができるかが課題であろう。今回10・20BINET戦略セミナーではこの辺の各社の展開を探ってみる。関係者のご参加を期待しています。
開催日時:10月20日(木)13:30から17:00
会場:南青山会館
1)13:30?14:30
「デジタルラジオの最新動向とTFMの取り組み】
TOKYOFM執行役員技術局長 仁平成彦 氏
2)14:40?15:40
「NHKのデジタルラジオに関する取り組み」
NHK総合計画室(デジタル放送推進)担当部長 浜崎浩丈  氏
3)15:50?16:50
「デジタルラジオ放送の将来と展望」
KDDI(株)技術開発本部メデイア技術開発部次長  猪澤伸悟氏
詳細お申し込みはイベントコーナーへどうぞ

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